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耐風圧設計
風圧力を充分考慮した安全設計
風が吹くと、その強弱により屋根面を持ち上げる方向に風圧力(負圧)が発生します。大きな風圧力が発生すると、屋根の防水層を持ち上げ、損傷させる可能性があり、防水層にはこれに耐えるだけの確実な固定が不可欠です。
防水層の耐風圧力計算
① 風圧に対して防水シートを固定する3つの要素を考慮します。
●対象下地からのビス引抜強度(施工する躯体で実際に測定)
●シートとディスクの溶着強度
●ディスクカウンターからのビス抜け
強度
上記の3要素の強度のうち、その最小値を固定部基準強度とします。
② 建築基準法(※)に基づき、主に以下の項目よりディスクの数を計算します。
●建物の高さ ●固定部基準強度 ●基準風速(地域により異なります) ●地表面粗度区分
地表面粗度区分とは?
耐風圧力の計算式
主にⅡ、Ⅲに分類されます。(ⅡはⅢより風圧力が強くなる)
都市計画区域 | |
---|---|
区域内 | 海岸線の距離と建物高さにより決まる(図を参照) |
区域外 | 建物の高さ13m以下はⅢ、建物の高さ13mを越える場合はⅡ |
風圧力により防水層が受ける力は 一般部<周辺部<隅確部 の順に強くなり、隅確部、周辺部では一般部よりディスクを固定する数が多くなることがあります。
※建築基準法
・建築基準施工令
第82条の5「屋根ふき材等の構造計算」
・建設省告示
平成12年第1454号「Eの数値を算出する方法並びにVo及び風力係数の数値を定める件」
平成12年第1458号「屋根ふき材及び屋外に面する帳壁の風圧に対する構造耐力上の安全性を確かめるための構造計算の基準を定める件」